市中の山居より

岩茶房は創業以来、お茶好きの人ばかりでなく、「わからないことに悩む人」「忙しい毎日の自分に疑問を持つ人」「心身が疲れている人」「病に苦しむ人」、いわゆる「弱者がくつろぐサロン」として利用していただくお部屋(房)の意識で運営してきました。何時間いても、誰も文句は言わない「くつろぎの空間」です。いつもあなたの側に一碗の名茶・岩茶がある空間です。

全世界に、生産活動、社会活動規制を強いた新型コロナウィルスの感染拡大は、全人類の危機です。考えさせられたことは、日本の政治家はドイツのメルケル首相のように「弱者と、文化」を救えるだろうか、ということです。
私たち普通の者は、「自分たちでできることをしよう」と、気持ちが明るくなるような助け合いをしています。日本人の底にある、優しい、たおやかな、静かな行動で。上から目線の人たちは、「弱者」を社会をむしばむ病原菌、ウィルスのようにみたりしていますが、本物のウィルスに攻め込まれている現在、弱者も強者もないことを知らされたはずです。そして新型コロナウィルスは、私たちに教えていますーー「静かに、ただ静かに」。現代社会に必要な「日常の力」に、もう一つ加えたい「静かに待つ力」の大切さを、ウィルスは告げているのではないでしょうか。インターネット情報で、私たちは「何でも分かる時代」に生きていると思いがちですが、実は「本当のことは分からない」時代に生きているのではないでしょうか。(5月20日更新)